なにぬの屋
@mrjackson

3/30朗読「東京大空襲」の報告

話が前後しますが、3/30土曜日、飯田橋カフェラブリコで

15時~と16時半~の2回公演、小さな会場に満席(とても小さな会場ですので狭かった方もいらしたかも)のお客様で無事終了いたしました!!

私はトップバッターで、はじまりのちょっとした挨拶から布芝居「なにぬの屋」の紹介に入り、「カメのこうらはひびだらけ」を披露させて頂きました。大人のお客様ばかり、しかも前々から一度見てみたかったというお客様にも来て頂くことができました

その後「語りつぐことば」主宰の外海多伽子さんからの挨拶、「桜の季節ですね・・」と

そして酒井康之さんの朗読、南三陸町に住む詩人の須藤洋平さんの詩です。去年も胸に響きましたが、力強い詩です

また、外海さんの挨拶、今度は「日本国憲法」に触れていました。9条だけでなく「生活権」守られているでしょうか?・・・と。

そして「東京大空襲」

私は関東出身なので、学校でも掘り下げて授業された気がするし、演劇ではかならずぶつかる時代なのでよく資料館などに足を運ぶのですが、

若い人は、「東京大空襲」の実際は、「初めて聞いた」という人が多かったです。

語りつぐ・・意義はやはりあるんだ・・と実感しました。

 

今回の最後に「ナラの木」という詩を群読しました。外海さんのたっての想いで出演者の地元の方言で読みました

 

これが、とてもよかった・・と好評でした。暗い気持ちのまま終わらない、それでいてどっしり根のはえた素敵な木の詩です。

外海多伽子さん・・静岡県三ヶ日町

堀淳さん・・・大分県

酒井康之さん・・石川県金沢市

小川ひかるさん・・・青森県

神奈川県相模原市出身の私は大地に根をはる方言を持っている演劇仲間をうらやましい気持ちでお聞きするだけ(タイトル「ナラの木」は言いましたが)でした。

ここに「ナラの木」を載せますね

ナラの木 (高槻成紀訳)

たいそう強い風が吹きました

昼となく夜となく

ナラの木のすべての葉っぱを吹き飛ばし

 枝をびゅんびゅんと揺らし 木の皮も引きはがすほどでした

ついにナラの木は丸はだかになってしまいました

それでも地面にしっかり立っていました

ほかの木はみんな倒れてしまいました
くたびれてしまった風は あきらめて言いました

「ナラの木よ、どうしてまだ立っていられるのだい?」

ナラの木は言いました

 「あなたは私の枝を折ることも すべての葉っぱを吹き飛ばすことも

 枝を揺らすことも 私をゆさゆさと揺することもできます
でも私には大地に広がる 根っこがあります

 私が生まれたときから 少しずつ強くなりました あなたはこの根っこには決してさわれません
わかるでしょう 根っこは私のいちばん深い部分なのです
実は今日まで 私はよくわかっていませんでした

自分自身がどれだけものごとに耐えられるかを

でも、今おかげでわかりました

自分が知っていたよりも 私はもっと強くなったのです」

Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.









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