映画館にて…原発絶対反対!
昨日は鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」を見てきました
映画はよく観にいくけど、たまに映画館で客席の空気がひとつになると嬉しいものです。今までで1回だけ、何のトークショーがある訳でなく、初日でも何でもないのに映画のエンドロールで場内全員がスクリーンに拍手をした時は感動しました(^-^)/ちなみに「なんだかなぁ」と賛否両論で終わる映画も嫌いじゃないですが(-.-;)
話を戻して、この映画は…原発問題を取り扱う 映画だとわかって皆来ているので会場の仲間意識が強かったからですが、最後に拍手が出ました。
(この先は内容に触れるので今から観る人ご注意を)
映画の最後の辺りで、「上関原発絶対反対」と書かれたハチマキを巻いた反対住民が電力会社の埋め立て目標のブイを設置させまいと船と船で対決する場面(ドキュメンタリーです)がありました。
「本当に農業とか第1次産業だけでこの島がよくなるとお考えですか?」と電力会社。「今後の30年先の繁栄を考えております…上関原発を作ることによって確実な雇用の場が生まれます」
…そうそう私も長い間、この決め文句に左右されていました。私自身が都会で暮らしていて、「地元に帰っても働き口がない」という話を聞いても何もできない、実際、原発が建てられた後、そこで働いている人の事を考えると、絶対反対の「絶対」の部分が揺らいでしまっていました…
その船の上の電力会社の社員が最後に念を押すように「皆さんが心配しているような海が壊れることは絶対にありません」と言った時です。
この「絶対」と言う言葉に場内全員の笑いがおきました。
本当になんとも言えない笑い…だった。場内の空気はひとつなんだけど、その言葉に対する想いは様々。結果的に「笑う」という形になったけど、それは「怒り」でもあり「(今までの自分達の)愚かさ」「悔い」…
もちろん映画の中の人たちは、大激怒です。
25年以上反対運動を続けて「絶対反対!」という文字を書いたハチマキをしている住民達。
絶対…安全…とか、世の中に「絶対」なんて事ってない…
でも、そこに写る反対住民の方々はきっと一生絶対反対して行くだろうな。
この「絶対」はある…な。
私は性格が優柔不断なのに付け加え、たくさん人の意見を聞いて迷うので、今までも原発については悩んでました。
身内に放射線医療関係者がいて、今回の東電原発事故の放射線漏れの数値にも非常に冷静で、彼女にレクチャーを受け私も勉強し数値のみ単純に足して怖いという事ではなく大変複雑なものである事は理解しました。が、ふと「政府発表の数値が間違えてたらどうするの?」と私が聞くと彼女は絶句していました。
研究者は、結局、それ以上は立ち入れないんだ、と思いました。と同時に彼女は自分の専門分野に誇りを持って取り組んできたんだとわかりました。
ブログに原発の事を書くと、かなりのチェックが入るそうできっと読んだ方もコメントしづらいでしょう、私の周りには、やはり経済の安定は従来通りのやり方の「強化」にかかっていると考えてる人も多い。
私は、原発反対です。「持続可能なエネルギーへの転換」と映画にありました、脱原発をして行くのには何十年もかかるかも知れないけれど、その道を見つけるんだ絶対に!と思いここに記します。