なにぬの屋
@mrjackson

福島県伊達市「だてな復魂祭」

早く報告をと思ったけど、色々なことを想ってどう表せばいいのだろうと迷ったのが福島県の特に今回初めて行った伊達市の事。

 

去年も行われたという地域のお祭り「だてな復魂祭」の中で、乳幼児や小学生が遊んで行ける室内の遊び場「ちびっこひろば」を開催するということで、そこに、冒険遊び場つながりの元横浜のプレーリーダー「のりえもん」が関わっていてつながった・・・ざっくり言えばそうなんですが、これはなんか不思議な縁を感じる・・本当に急に決まって仲間がみんな「おう!行くよ」と駆けつけた。なんでだろう・・・ずっと考えている・・・

 

伊達市や福島市は南相馬市などよりも放射線量が高く、子どもたちは時間を決めてしか外では遊べない状態、遊びは室内。いつも室内。だとストレスもたまるし、「最近はちょっと走っても息切れする子も出てきて・・」と社会福祉協議会の方が言っていました。

だから、室内でも思いっきり遊べる場所を!!と公民館の72畳の和室に段ボールをどどーん!どんぐりや木の輪切りなどでものつくりコーナー、静岡のNPO法人ゆめ・まち・ねっとさんによる地域の取り組みの紹介、のんびりまったりスペースなど。その中に「布でつくった紙芝居なにぬの屋」も11時頃と1時半頃!登場。遊び場でやるときは時間は流動的な方がいいと思うと私が言って「頃」とお知らせしてもらった^^なので布芝居した後はずっと遊んでました

 

印象に残ったのは「どんぐり」の事。JIMNETのまりりん(福島市で活動、私は新たに出会った)と話していて彼女から聞いた・・・「東京で集めたどんぐり、よかったら持って帰っていいですよ」と言ったら「じゃぁお友達の分も」と言ってもらわれ、とうとう全部なくなった現実。おかあさんの「あと何年近くのどんぐりは拾えないのだろう」という遠い目。しばらく、胸がしゅんとした。

去年知り合いの福島市の保育士さんから聞いた現状(落ち葉も拾えない、今までしていた体験ができないんですよ)が今年も・・と思うと。私何すればいいんだろう??

 

でもその保育士さんは言っていた、「なんとか工夫してやっていきます」強い信念だった。

私も保育士として働いていたこともあって、とにかく子どもと関わってきた中で、感じている事がある。子どもから遊ぶこと、自然に触れることを奪ってしまったら・・・それは子どもの「いのち」にかかわるという危機感。「いのち」って生命維持だけの事ではなくて、その子どもの生きる力になるような「いのち」・・輝いていてほしい「いのち」・・樹だったら幹になるところ、幹の中にある水のような。例えがなかなかできてないかな。

 

きっと「わかった飛んでいくよ!」と駆けつけた人も、「ここでがんばる」「なんとか工夫してやる」と言った人も、子どもに向き合えば向き合うほど危機感と「何が大事か」を考えさせられているそんな人たちだと感じました。これから私は具体的に何をしたらいいのか、わからないし、ぜんぜん報告になってないけど、線量の高い地域では、室内の遊び場と線量の低い地域の野外で活動する保養プログラム両方が求められているようです。

また行きます・・・必ず

(放射線量について・・南相馬市より高い・・と書いたくだりについて、「同じ市の中でも場所によって相当違う」ので一概に市で比べられないものだというのが書ききれていなくてすみません)