なにぬの屋
@mrjackson

「空の村号」福島市公演

ブログへの投稿が追いついてないので、いきなりの舞台出演情報になりますが、

アート企画陽だまりさんの「空の村号」という作品に出演します。

この作品は、2011年に「震災後の演劇を考える児童・青少年演劇」として制作され、作者の篠原久美子さんが斎田喬戯曲賞を受賞するなど話題になりました。原発事故により全村避難を余儀なくされた村の小学5年生の主人公「空くん」とその家族、村の人々のお話です。

この作品の初演はドラマリーディングという本を持って読むというスタイルでした。演出は関根信一さん。今ではこの戯曲をもとに、各地でお芝居にしたり、リーディングしたりと取り組まれています。

アート企画陽だまりさんは、好評だった初演の関根信一さんの演出、主人公空君役、クラウンYAMAさん、お父さん役、高坂諭さん でお届けします。

私は妹の海ちゃん役、お母さん役は各方面で活躍の西山水木さん!

ドラマリーディングという形だからこそ、背景を考えさせられる、美しい里山が浮かび上がる作品です。

27日に新宿で試演会をしてきました。

皆さんに口々に素晴らしい作品ですね。と言って頂きました。空君のキャラクターがほのぼのしていることと、色々な立場の大人が出てくることで、原発事故を一方面から切り取るのではないそれぞれが考えさせられる素晴らしい作品になっていると思います。

 

でも、私は特に初演メンバーではない分、この「素晴らしい」という言葉に翻弄されないように、この作品が生まれてきたのはそもそもなぜ?原発事故を引き起こしたことにたいする大人としての責任をかみしめ、安全地帯からものを言うのでなく、過去の事として発信するのでなく、この作品に向かいたいと思います。

↑結局、私っていつもコメントが真面目・・になっちゃうけど、お芝居の難しいのは、気負えば気負うほど、表現が届かなくなってしまうんです。東北に友達が多く、震災後もっと増えた私はこの作品に出演することになって何か必然みたいなのを感じます。

でもでも、頭でっかちにならずにがんばりますね。