なにぬの屋
@mrjackson

平和って…

「平和」という意味を辞書で引けば、「戦争をしている時の対極、戦争がない状態」というのが一般的。
戦争を国同士の紛争ととることもできるし、お隣りさんとの争い事、揉め事などまでをも指す事もできる。
以前に見たテレビで確かベトナムの村の人が言っていた「今は戦争は終わったけど、この地面にはまだ地雷が埋まっている…だから決して安心できない。平和という字には平らで和むとあるでしょう。地面が平らで和む日が来ないと平和とは言えない」という言葉を聞いた事があります。
先週の2週間の旅公演、ノリ打ちノリ打ち(移動して仕込み本番バラシの事)の毎日でしたが、本番中に地震に合う事はなかったので、「平和」だからこそ安心して芸術が楽しめるのだなぁ…とつくづく思いました。
そして、21日昨日は震災チャリティ公演。昼、夜とも満席のお客様、カンパもたくさん頂きありがとうございました。このカンパは、今後ボランティア公演を行う劇団のせめて交通費だけでも援助し、必要とあらば被災地へ演劇を届ける支援をしていくものです。
そして今日は私がお世話になった、私にとっての仙人のような方が亡くなり、お葬式に行ってきました。
世の中の矛盾に立ち向かい、不正、不公平を許さず、子ども達の未来のために、劇を創作し続けた方です
阪神大震災の時に、芸人を目指す転機があったと前の日記で書きましたが、その前に私は「劇団風の子」に出会ったのが、演劇の世界に入る一番のきっかけです。
小学校の時、体育館に来てくれた劇団。本番が終わった後の役者がまたトラックに荷物を積んでいる後ろ姿を見てピーン(笑)と来たんです。
劇団風の子の創立は、戦後の焼け野原の中、リヤカーで文庫活動を始めたのがきっかけと聞いて尚更!
私がトラック好き?なのも、移動して届けるという芸を選んだのも…みんなみんな、繋がってる?!でしょう(^-^)/
「平和」とは「戦争と戦争との間のこと」と書いてある辞書もありました。
自分達の代の事だけ考えたり、あきらめたりしたら、また戦争が起こってしまう。本当に今は「平和」と言えるのかと考え続けた私にとっての仙人…天国に行ってもきっと「平和のために何が出来るか、何を見つめなきゃいけないか」
「やっこ〜!ちゃんとやってるかぁ〜」と囁き続ける事でしょう。
合掌