なにぬの屋
@mrjackson

人の心は計り知れない…

気仙沼から帰ってきました。
この先は文章が長いのでご注意下さい。
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ブログに書く事か迷ったのですが、今回10日間の予定の活動期間中に父親が亡くなり、実家の相模原に3日間帰りまた気仙沼に戻るという事になりました。
回りには早くに親を亡くし頑張ってきた友達、きちんと自立して安心させてあげている友達ばかりの中、私は「いい歳し嫁にも行かず(>_<)稼ぎも少ない」本当に心配ばかりかけました。 また、「役者は親の死に目に会えない」と言われる仕事。 父は20年近く前にも大病を患い、近年4年半は脳出血で介護生活でしたから、何度も、家族とはシュミレーション。今回も出発前は小康状態だったから「決められた仕事は穴をあけない」方針を貫かせてもらった。気仙沼でひと仕事(布芝居も)出来て、スタッフもかろうじて足りなくない日に抜ける事ができた(それでも迷惑かけましたが)のは 「しっかりやって来い!」という事だったのかなぁ。父には申し訳ない気持ちと感謝で一杯です。 それから母親も今まで本当に大変だったと思う。お酒が大好きだった父の通夜は「ひつぎの前で宴会をしたい」…と斎場の方に頼んだのにはびっくり!出棺前にもたくさんの日本酒を皆さんにかけて頂き「浴びるほど飲みたい!ってのが実現したなぁ」と笑いが出るほどでした。 こうやって、文章に書かせて頂いているのは、誰かに聞いてもらいたい、記しておきたい、客観視したい表れなのか…読んで頂きありがとうございます。 身体がなくなり骨になるのがこんなに淋しいのに、未だ行方不明の方がいて、たくさんの死に直面した被災地の方の心は計り知れないですね。 文章にしたり話す事では表せない子ども。これもまた心の中は計り知れない。 今回活動中に、震度5弱の余震があり、原因はわかりませんが、私達の宿舎と避難所が停電になってしまい、子どもがパニックになった事など被災地はまだまだ…プラスの事ばかりではない事を現地に行った私達は丁寧に受け止め、支援して下さる方に伝えていかねばと思います。 私がまた気仙沼に戻る時に 「しっかり体調管理すること、人様を乗せての運転気をつける事」と強く言い聞かせた気丈な母親ですが、今は気を張っているはず。これもまた計り知れない。 阪神大震災の時も、半年、1年過ぎたケアの必要性があがり、10何年後にフラッシュバックが起こる事もあったと聞きました。 日本冒険遊び場づくり協会の被災地支援の活動、なんとか長期でやっていこうと動いています。 私も家族と相談しながら出来る事をして行きたいと思います。 お芝居の仕事も、先日逝った劇団風の子創立者の多田徹さんと父の二人に見守ってもらっていると思い頑張ります(お父さんへ、確か多田さんは飲めなかったと思うのでお酒勧めないように(^-^)/)